2012/02/02

M42からm4/3へ


サクっと買っちゃいました
Super-Takumar 55mm F1.8です

かつてPENTAXが旭光学という社名だった頃、大ヒットを飛ばしたアサヒペンタックスシリーズの標準レンズで、相当な玉数が出たためか現在も安価で出回っています

私も2800円ほどで状態の良さそうなものを落札したわけですが、このレンズ、原設計が半世紀も前のものではありますが現代の水準でもなかなか良い描写をする、と評判です

デジタルミラーレス一眼はそのフランジバックの短さゆえにマウントアダプターを使ったオールドレンズ遊びが出来るということで最近また人気なんだとかなんとか


このSuper-Takumar 55mm F1.8、ただ単に描写に定評があるだけではなく、ちょっと変わった特徴がある個体が存在するのですが、それは

トリウムの酸化物を含み放射線を発するタイプがある、らしい

このトリウム入りレンズ、通称「アトムレンズ」と呼ぶのですがトリウムの崩壊による放射線(アルファ線)の影響でレンズのガラスが徐々に黄変していくという特徴があるのです

私は変なもの大好きなので
ヤフオクで「黄変あり」と明記され、写真も黄変が確認されるものをわざわざ落札したのですが


あれー意外と黄色くない

現物見るともう少しだけ黄色いのですが写りに影響が及ぶほどではなさそう感

普通に考えると非常に状態のいい、大当たりを引いたと喜ぶべきところでしょうが若干肩すかし


この角度からだと若干黄変が確認しやすいですがそれでもネット上でよく見るアトムレンズの色より随分薄い気が

どこかで放射線測定が出来ればいいのですがね…
アルファ線なので霧箱でも測定できるとのことですが

まあ アトムレンズかどうかなんぞ些細な問題で、ウン十年前のレンズとは思えないほどいい状態でした
ヘリコイド、絞り環に引っかかり無し、レンズ曇り微少、傷も少なめ…

一刻も早く撮ってみたくなったのでさっとE-PL1sにセットして試写を



ちなみにマウントアダプターは八仙堂さんにて購入 3500円也
精度がきっちり出る1~2万ほどするものを買った方がいいんでしょうがとりあえず遊びには手頃な価格です

どっかプラ部品使ってコスト削ってるだろうと勝手に思っていたら全金属製でずっしり、ちょっと意外



接続状態
これ見ると黒本体にしておけばよかったかなと少し思わないでもなかったり
長さは標準ズームレンズのM.Zuiko Digital 14-42mm 1:3.5-5.6 IIの最大伸長時より1cmかそこら長い程度なのであまり違和感は無いです

ただマウントアダプターもレンズ本体の鏡筒も全金属製のためかなり重くなってます
感覚的にはD5000&標準レンズの18-55mmセットと変わらないくらいに


セットして内部が暗くなるとようやく黄色みが見えてきます
単層のコーティングがアンバー系の色という話もあるのでそのせいで余計かもしれませんが


F1.8


F4

絞り解放でもピント合ったところはそれなりですが少し絞り込むとカチッとします


最短撮影距離だとこのくらいの大きさに写ります(m4/3の場合)
露出オーバー気味ですが気にしない F1.8


意外だったのが最大のF16まで絞り込んでもリングライトと室内灯だけでブレず撮影出来た事
露出アンダーだったので後で補正はしてますが

このあたり初めてのMFレンズに振り回されて使いこなせてません


今まで最小がF3.5、それも寄る時は最大望遠側使うのでF5.6と暗いレンズを使い続けていたのでいきなりF1.8単焦点を手にして異次元のボケ方、明るさです

E-PL1sでの室内手持ち撮影はかなり厳しいと思っていたのですが解放側ならリングライトで充分な光量が得られるので嬉しい


おまけ
レンズを逆向きに持って(リバースアダプターが無いため手持ち)お手軽マクロ撮影!
しかしこのレンズ全群繰り出しフォーカスなので逆向きに持つとピント合う距離まで固定!


初めて買うマウントアダプター、初めて買うオールドレンズ、初めて買う単焦点、初めて買うMFレンズには丁度良かったように思います

次に狙うは東のTakumarに対する西のPentacon、
33cmまで寄れるというPentacon-Auto 50mm 1.8ですかね…
あとは天体撮影用に300mm~400mmあたりのM42レンズも欲しいところ(ズブズブ

しかし「東のTakumar西のPentacon」か「西のTakumar東のPentacon」かどっちが正しいのか
どっちでも意味通じちゃうので困ります


[AA] OLYMPUS PEN E-PL1s レンズキット ホワイト

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