2021/05/05

ALPHAMAX 初音ミク MIKU EXPO 2019 Taiwan & Hong Kong Ver. 紹介

というわけで、買ったフィギュアが思ったよりかなーりよいものだった&自宅の撮影環境が整ってきたので、レビューというか「よかったよ!」って紹介したいだけの記事でございます。

2020/01/09

憧れのズームマイクロニッコール(後編)

前編の続き)
折しも、このズームマイクロニッコール、ここのところ中古価格が下がり傾向です。
以前なら状態がかなり悪い中古品でも5万円程度の価格がつけられていたところが、そこそこの外見、光学系のものが同じくらいの価格になっているのです。

そんな状況の1月某日、「なんでもいいから、ストレスで衝動買いがしたいぞ」とうっかりマップカメラでズームマイクロニッコールを検索したら……新春セールで税別5万割り込み。

はい。気づいたら生えてました。しょうがないね。


そんなこんなでやべぇくらい前置きが長くなりましたが、ズームマイクロニッコール入手です。
届いたものは外観に多少のスレこそあれど想像以上にキレイなお品。外観キズだらけになっても気にしないマンなので、たぶん私が所持している間にどんどんヤレていくでしょう。

光学系は「わずかに曇りあり(撮影に支障なし)」だったと思いますが、まったくわかんねー。スーパーインテグレーテッドコーティングがきれいです。さまざまな性能を両立すべくレンズは14群18枚という大ボリュームとなっていて、重量も1.01kgと、F4.5-5.6という暗さの'90年代レンズとしては破格に重くなっています。
とはいえ本体重量1kg のD800Eとはちょうどバランスがよく、持った感じそこまで重いようには思えません。




まだちょろっとしか使えていないのですが、感覚としては「すき間を撮るレンズ」。
超望遠に片足を突っ込みつつ近接撮影が可能なこのレンズは、標準レンズよりも2歩くらいぐぐぐっと寄って撮ると面白い世界が見えてきそうな感じがあります。


前編で触れたニッコール千夜一夜物語では「屋外で花を取るのに便利」といったような話がありますが、実際そのとおり、ぐぐぐっと花に寄るときにストレスを感じにくいレンズになっています。水滴まわりなど、解像感もありつつ素直でいい雰囲気。

 遠景ももちろん撮影可能で、開放から使える性能のため動きモノとかにもそこそこ使えそうな手応えがあります。現在所持している望遠レンズはSigma APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMのみで、これは重量が2kg、フード込みの最大全長が40cmを超えるためなかなか常用はしづらいもの。そこまで望遠はいらないよ、ってときにもズームマイクロニッコールは活躍できそうです。 


追記:
こわれた。
修理に出した。

修理不能だった。


みじけぇ夢だったなあ……

憧れのズームマイクロニッコール(前編)

「ズームマイクロニッコール」。
なんとも不思議なその響きの名前を初めて知ったのはニコンイメージング公式Webサイト内、ニッコール千夜一夜物語 第十八夜ででした。

 おそらくはオールドレンズ沼にどっぷり首まで浸かってる時期、Nikkor-S Auto 50mm F1.4の情報を探してインターネッツの海をさまよっているとき、偶然ニッコール千夜一夜物語にたどり着いて、第一回から順繰りに読んでいるうちに読んだのだろうと思いますが、粒ぞろいの千夜一夜登場レンズのなかでも、とくに印象に残ったレンズのひとつがこのズームマイクロニッコールでした。

とはいえ学生だった当時はおいそれと手が出せるレンズではなく、それ以上にAPS-C機だけしか持ってなかった当時は105-270mm相当という焦点距離は長すぎるうえ中途半端すぎ、「面白そうなレンズだなあ」とは思いながらも完全スルー。そのままずっと購入候補には上がってこなかったのです。

……が。

昨年夏に、D500のサブ機としてD800Eを導入したあたりから急に状況が変わってきました。
 (通常であれば「D850に統合しろや」ってなるところですが、そのあたりの事情をかいつまんで説明すると、
・仕事で2台持ちが必須となる事態が稀によくある、つまり連射と高感度、画素数すべて兼ね備えたカメラであるところのD850 1台に統合することができない
・サブとしては D7000系最新機種であるD7500が最有力候補だが、この機種はD500と同一のセンサーで、それ以外の各部が1ランク下、という完全下位互換のためわざわざ高いコストをかけて導入する魅力に欠ける
という、私の環境ならではの事情があったりします。閑話休題。)


現在の主な被写体はプラモデルで、小さなものですから、その撮影には当然近接撮影に強いレンズが必要になってきます。
昨年夏まではD500が主力、バックアップがD7000というAPS-C機2台体制だったのでレンズは完全共用、ディストーションや色収差が低く抑えられ解像度も高いAi AF Micro-Nikkor 60mm F2.8Dと、全域で最短撮影距離22cmという短さとズームならではの機動力を兼ね備えたSigma 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSMという2本あれば模型撮影にはなんの支障もありませんでした。

ところがD800Eはフルサイズセンサーのカメラです。
もちろんそれに合わせて新たに近接撮影に強いレンズ、TAMRON SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACROも導入しました。しかし模型撮影ではパースがほとんど消えた状態、つまり35mm換算90mm相当の画角が必要となることも多く、望遠側75mmではやや短すぎます。

D800Eの画素数があれば、引いて撮るかAPS-Cクロップを使えば同じようなパース感での撮影でもまったく支障がないといえば支障がないのですが、D500とD800Eの画素ピッチはほぼ同じ、つまりAPS-Cクロップすると画素数は≒になり、D800Eのメリットが活かせません。

さりとて90mmマクロレンズを導入すると、画素数で殴るカメラD800Eに押され、D500+60mmの登場機会は減ってしまうでしょう。汎用カメラであるD500と、高画素のD800E。それぞれの魅力を活かすため、そしてまた無駄金使ってる気分にならないよう、レンズもできるだけ用途が違うものが選びたかったのです。


そこで白羽の矢がたったのがズームマイクロニッコールでした。


28-75mmから先の望遠を担える絶妙な焦点距離。

マイクロレンズを名乗るだけのことはある、1:3.2〜1:1.32という近接性能、描写性能。
等倍不可のため、D500+60mmと比べるとあまり寄れないことによる棲み分け。
そこはかとなく漂う変態感。

まさに、いま探している用途にピッタリのレンズでした。(後編へ