「西のタクマー東のペンタコン」とかなんとか言って(東と西と入れ替えても意味が通じちゃうのが面白い)日本の旭光学・タクマーシリーズと東独のペンタコンVEBのペンタコンシリーズレンズはそんなに高級品じゃないけどいいよいいよーなんて時代があったとかなかったとか
んでそのペンタコンVEBなる会社は当時の東独にあったカメラメーカーを寄せ集めて作った人民公社で、カール・ツァイス・イエナ(名門レンズメーカーの東側)やツァイス・イコン(ツァイス系カメラメーカー)、イハゲー(エキサクタで有名)など名だたるメーカーの寄り合い集団となっていたのですが、
今回はその寄せ集められた中の1つ、Meyer-Optik Görlitz(メイヤーorマイヤー光学ゲルリッツ) が吸収合併直前まで作っていた、Oreston(オレストン) 50mm F1.8を入手しました
メイヤー光学の最後期、1960~70年代頃のレンズ、M42が真のユニバーサルマウントでなくなってきた頃のもので電気接点が付いています
ところでこの接点って何やりとりしてるんでしょうね?絞り値?
絞り粘り有り、現状販売という触れ込みのを落札したのですが、レンズ内にちょっとチリが目立つ以外は特に問題なし
絞りも確かに動作少しだけ悪いですが粘ってるっつーか絞り羽根同士のクリアランスに余裕がないようにも見えます
絞り環の微妙に間隔の広いゼブラパターンが素敵
あと何らかの連動機構なのかサイドに絞り連動のスイッチあり
コートは多分単層
Super-Takumarのアンバー系コートとは対照的な紫系のコートです
さて、このOrestonなんですが、ペンタコンVEBに吸収されてからPentacon Autoと名を変えてずっと生産され続けた、という説がありまして
これがOrestonおよびPentacon Autoの鏡筒形状の写真なのですが、
Oreston黒鏡筒(おそらく後期型)とPentacon前期型(恐らく単層コート時代)の形状が酷似してます
レンズ構成は酷似したダブルガウス型4群6枚であることや最短撮影距離が33cmと全く同じ事から
多分中身は大体一緒なんだろうな、と勝手に思ってます
余談ですがこのOrestonとPentacon、Yahoo!オークションとebay.comでは値段の傾向が全然違っていまして、
YahooではPentaconが大体5000~6000円くらいからで取引されているのに対してOrestonはほとんど出品すらなく、出品されても2000円くらいの価格に落ち着く事が多いようです
対するebayではPentaconが大体30~40USドル、Orestonが80USドル以上付いている事が多いようで
一体どういう事なんでしょうかねー
まあそんな事はおいといて、レンズなんですから撮らないことには始まりません
寄れるレンズが手に入ったということで試し撮りしてみましょう
なんだか不思議な質感です
縮小するとしっかりと実感を持ったものが見られるのに等倍に拡大するとまるでベタ塗りです
これがレンズ特性に由来するものか撮り方に由来するものかはわかりませんが…
まあそんなひどい、というようなものでもないので割と使っていけそうですね
最短距離が短いのが使いやすそうです
ヘリコイド重いですが
[AA] COSINA Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ZF.2 ニコンCPUレンズ
電気接点は開放測光用の絞り値伝達用です。絞りリングに連携した只の可変抵抗ですが。
返信削除なんとかelectron、とあるレンズは接点を持ってます(パンこらーの新しいのとか)。
なんとかauto electron だと開放測光の自動絞りですね。
情報ありがとうございます
返信削除なるほど…半導体部品なんてこの時代使ってないだろうからどんな手段でどんな情報伝えてるのかと思ったのですが可変抵抗ですか…